桜が咲く頃に、私は
また夜が来る。
一週間前に、夢ちゃんに私と空のことを話してから、私も徐々に感じるようになった。
空が待っているから大丈夫……なんて自分に言い聞かせていたけど、少しずつ。
死ぬのが……怖い。
だから、死の練習である睡眠も怖くて、もしかして眠ったら二度と目覚めないんじゃないかと不安になってしまっていた。
私の頭の上に輝く数字は、空がいなくなってからはもはやただの飾りで、私が死ぬ時を刻んでいるだけに過ぎない。
幸せを感じることがないからか、それとももう、命を保つ為の条件自体が消失したのかはわからないけど、一日に「1」だけ減るようになっていた。
「お姉ちゃん、今日は晴れてるから星が出てるよ」
最近では、夢ちゃんが私と一緒に夜空を見てくれるようになった。
信じてくれているのか、信じているわけじゃないのかは不明だけど、私との時間を多く取ってくれるようになった気がする。
「あのさ、夢ちゃんのお母さんってどんな人だった? 夢ちゃんを見てたら、凄くしっかりした人って感じがするんだけど」
空が夜空を見上げていた場所に夢ちゃんが座っていて、私はいつものようにその隣に腰を下ろした。
一週間前に、夢ちゃんに私と空のことを話してから、私も徐々に感じるようになった。
空が待っているから大丈夫……なんて自分に言い聞かせていたけど、少しずつ。
死ぬのが……怖い。
だから、死の練習である睡眠も怖くて、もしかして眠ったら二度と目覚めないんじゃないかと不安になってしまっていた。
私の頭の上に輝く数字は、空がいなくなってからはもはやただの飾りで、私が死ぬ時を刻んでいるだけに過ぎない。
幸せを感じることがないからか、それとももう、命を保つ為の条件自体が消失したのかはわからないけど、一日に「1」だけ減るようになっていた。
「お姉ちゃん、今日は晴れてるから星が出てるよ」
最近では、夢ちゃんが私と一緒に夜空を見てくれるようになった。
信じてくれているのか、信じているわけじゃないのかは不明だけど、私との時間を多く取ってくれるようになった気がする。
「あのさ、夢ちゃんのお母さんってどんな人だった? 夢ちゃんを見てたら、凄くしっかりした人って感じがするんだけど」
空が夜空を見上げていた場所に夢ちゃんが座っていて、私はいつものようにその隣に腰を下ろした。