双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
それからしばらくして蒼斗さんが帰ってきた。

ネクタイの色を見て、やはりさっきの人物が蒼斗さんだったのだと確信し少し動揺したが、息子たちの前でそれを悟られたくなくて明るく振る舞うことを心掛けた。

子供たちはすぐに蒼斗さんのところへと駆け寄り抱っこをねだり始めた。そんなふたりを両手で抱え、同時に抱っこし始めた蒼斗さん。

ふたりを見つめるその瞳は優しい。蒼汰も優斗も思いのままに自分の話をしだし、それを蒼斗さんは『うんうん』と相づちを打ちながら聞いている。

「パパにハンバーグをつくったからいっぱいたべてね」

「みんなでつくったんだよ」

「ふたりともありがとう。とっても嬉しいし食べるのが楽しみだ」

ふたりがハンバーグを作ったことを知ると蒼斗さんはすごく喜んだ。久々の四人の食卓。私の心とは裏腹に、笑顔と会話が絶えず終始和やかだった。
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