双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
嫌がらせがあってから二週間が過ぎようとしていた。蒼斗さんや周りの人の協力、そして蒼斗さんがつけてくれた護衛の方のおかげもあってか、私への嫌がらせはあの封書以降ない。
旅館への無言電話はあれからも何回かあったようだ。
この状況はよくなっているということなのだろうか。一見よくなっているようにも思えるが、私に護衛がついているから、犯人が手を出せないだけなのではないか。
悶々と考え込みながら、茶房の料理長に急遽頼まれた食材を買いに近所のスーパーへと歩いて向かっていた。
「なんだか付き合わせてしまって申し訳ないです」
「いえ。仕事ですのでお気になさらずに。それに蒼斗様の大切な方となれば、お守りするのはなおのことです」
私の護衛にあたってくれている、西谷さんがふわりと笑う。長身の体格ががっしりとした五十代くらいの男性だ。
見た目は強面だが、話すとその印象はがらりと変わり、穏やかな口調で話す優しい方だ。ずっと鳴宮家のSPとして働いているらしい。
蒼斗さんがいちばん信頼している人らしく、お父さんに直談判して私の護衛を頼んだそうだ。
旅館への無言電話はあれからも何回かあったようだ。
この状況はよくなっているということなのだろうか。一見よくなっているようにも思えるが、私に護衛がついているから、犯人が手を出せないだけなのではないか。
悶々と考え込みながら、茶房の料理長に急遽頼まれた食材を買いに近所のスーパーへと歩いて向かっていた。
「なんだか付き合わせてしまって申し訳ないです」
「いえ。仕事ですのでお気になさらずに。それに蒼斗様の大切な方となれば、お守りするのはなおのことです」
私の護衛にあたってくれている、西谷さんがふわりと笑う。長身の体格ががっしりとした五十代くらいの男性だ。
見た目は強面だが、話すとその印象はがらりと変わり、穏やかな口調で話す優しい方だ。ずっと鳴宮家のSPとして働いているらしい。
蒼斗さんがいちばん信頼している人らしく、お父さんに直談判して私の護衛を頼んだそうだ。