絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
ん? ルーナの示した先に視線を向けると、馬上のユーグがおどろおどろしい空気を撒き散らしながらブツブツと念仏を唱えていた。
「おいユーグ、いったいどうした? 鬼も裸足で逃げ出しそうな恐ろしい顔をしているぞ」
「ハァッ!? その台詞、比喩でなく普段から女子供に泣いて逃げられる形相をした、あなただけには言われたくありませんよ! それに『いったいどうした』ですって? ……誰がどの口で言っているんでしょう。それ以上ふざけたこと抜かしてると、冗談じゃなく今すぐに辞職届を叩きつけて離隊しますよ!」
ユーグはギンッと俺を睨みつけ、ピシャリと言い放つ。
「なっ!? 待て待て! お前に抜けられては困るぞ! 俺はこの通り無骨者だ。そんな俺と騎士団を脇から支え、円滑な運営を維持してくれているのはお前だ。そのお前が急にいなくなっては、騎士団が機能しなくなってしまう」
「ハッ! まさか私のことをそうまで買ってくださっていたとは意外や意外。どれだけ甘く見られたものかと思っていたところです」
「おいユーグ、いったいどうした? 鬼も裸足で逃げ出しそうな恐ろしい顔をしているぞ」
「ハァッ!? その台詞、比喩でなく普段から女子供に泣いて逃げられる形相をした、あなただけには言われたくありませんよ! それに『いったいどうした』ですって? ……誰がどの口で言っているんでしょう。それ以上ふざけたこと抜かしてると、冗談じゃなく今すぐに辞職届を叩きつけて離隊しますよ!」
ユーグはギンッと俺を睨みつけ、ピシャリと言い放つ。
「なっ!? 待て待て! お前に抜けられては困るぞ! 俺はこの通り無骨者だ。そんな俺と騎士団を脇から支え、円滑な運営を維持してくれているのはお前だ。そのお前が急にいなくなっては、騎士団が機能しなくなってしまう」
「ハッ! まさか私のことをそうまで買ってくださっていたとは意外や意外。どれだけ甘く見られたものかと思っていたところです」