絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
どちらにせよ、俺がみなまで言わずとも『消えた少女』と『代わりに現れたルーナ』、さらに『俺の迷言(?)』と『これまでの事情』を加味し、だいたいのことを察してしまうのだから、ユーグが実に有能なのは間違いなかった。
「……これまで私は、何度となくあなたをフォローしてきたつもりです。しかし、にへらにへらとふやけた顔でこうも思慮に欠けた失言をしでかすあなたを、今後も笑顔でフォローし続けられるほど人間ができておりません」
「平にすまん」
今回、ユーグの怒りは根深そうで、俺は頭を抱えた。
するとここで、ルーナが帯でぐるぐる巻きになった後ろ足で俺の膝上に立ち上がった。
「どうしたルーナ? 足の傷が開いてはいかんから、座っておけ」
包帯の下のルーナの足は、裸足で森を走ってきたため、切り傷やすり傷でかなり痛々しい状態になっていた。
「……これまで私は、何度となくあなたをフォローしてきたつもりです。しかし、にへらにへらとふやけた顔でこうも思慮に欠けた失言をしでかすあなたを、今後も笑顔でフォローし続けられるほど人間ができておりません」
「平にすまん」
今回、ユーグの怒りは根深そうで、俺は頭を抱えた。
するとここで、ルーナが帯でぐるぐる巻きになった後ろ足で俺の膝上に立ち上がった。
「どうしたルーナ? 足の傷が開いてはいかんから、座っておけ」
包帯の下のルーナの足は、裸足で森を走ってきたため、切り傷やすり傷でかなり痛々しい状態になっていた。