絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
ワーグナー筆頭大臣邸に戻った後、「ネコだから舐めておけば平気!」とでも言うように治療を拒もうとするルーナに、俺が半ば強制的に治療を施したのだが、その時初めてじっくり見た足裏の状態は予想以上にひどい有様だった。それこそ、俺の手の甲の傷などよりもよほどにだ。
今も、当の本人は足のことなど気にした様子もないが、俺は痛々しく血を滲ませた薄ピンクの肉球と、乾いた血でぼそぼそと毛束ができてしまった足先を思い返し、胸が苦しかった。
座らせようと、そっとルーナの背中に手をあてる。ところが、ルーナはその手を振り切るようにピョンッと跳び上がり、ユーグの馬に乗り移った。
「なっ!? 危ないぞルーナ!」
「おっと!」
ユーグは驚きつつ、すかさず片手でルーナを支えた。
常歩でスピードこそ出ていないが、後続のユーグの馬まで一メートル以上の距離がある。無事に跳び移れたからよかったようなものの、突然のルーナの行動に肝が冷えた。
今も心臓がバクバクと鳴り、嫌な汗がドッと汗が噴き出していた。
今も、当の本人は足のことなど気にした様子もないが、俺は痛々しく血を滲ませた薄ピンクの肉球と、乾いた血でぼそぼそと毛束ができてしまった足先を思い返し、胸が苦しかった。
座らせようと、そっとルーナの背中に手をあてる。ところが、ルーナはその手を振り切るようにピョンッと跳び上がり、ユーグの馬に乗り移った。
「なっ!? 危ないぞルーナ!」
「おっと!」
ユーグは驚きつつ、すかさず片手でルーナを支えた。
常歩でスピードこそ出ていないが、後続のユーグの馬まで一メートル以上の距離がある。無事に跳び移れたからよかったようなものの、突然のルーナの行動に肝が冷えた。
今も心臓がバクバクと鳴り、嫌な汗がドッと汗が噴き出していた。