絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
ツイッと差し出されたペロルを視界に捉えると、目がキラリンッと光り、尻尾がピピンッと立ち上がる。ガバッとペロルにかぶりつき、ペロンとひと舐めした瞬間、わたしの中でズボンをボロボロにしちゃった一件は『黒であんまり目立たないし、セーフってことで!』とソッコー折り合いがついた。
《ふみゃぁあ(ペロル、うまうまうま。うまうまっ、うんまぁ~っ)》
「……ふむ」
ゴツゴツした大きな手がそっと頭にのっかって、宝物にでも触れるような丁寧さで頭頂から首裏にかけてを往復する。彼のちょっと不器用で、とっても優しいなで方が、わたしはすごく好きだった。
いつも目を丸くして夢中になって食べちゃうペロルだけれど、今は二本目だからちょっと余裕があった。わたしは一旦ペロペロするのを中断し、チラリとレリウスさまを見上げた。
やわらかな光をたたえたてわたしを見下ろすブルーの瞳とぶつかって、自然と頬に笑みが浮かぶ。
……へへへっ。
《ふみゃぁあ(ペロル、うまうまうま。うまうまっ、うんまぁ~っ)》
「……ふむ」
ゴツゴツした大きな手がそっと頭にのっかって、宝物にでも触れるような丁寧さで頭頂から首裏にかけてを往復する。彼のちょっと不器用で、とっても優しいなで方が、わたしはすごく好きだった。
いつも目を丸くして夢中になって食べちゃうペロルだけれど、今は二本目だからちょっと余裕があった。わたしは一旦ペロペロするのを中断し、チラリとレリウスさまを見上げた。
やわらかな光をたたえたてわたしを見下ろすブルーの瞳とぶつかって、自然と頬に笑みが浮かぶ。
……へへへっ。