絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
 ん~♪ お取り寄せお肉、サイコ~! しかも、レリウスさまから追加でもらった『もうひと口』は、最初に食べた自分のよりも、ずっとずーっとおいしく感じた。
 なんでだろう? 不思議~!
 ごっくんとして口からお肉がなくなってからも、わたしは口をもっちゃもっちゃとさせておいしい余韻に酔いしれた。
「うまかったのか? よかったな」
《みゃ~ぁ(ん~、お口の中がすっごく幸せ~。ありがとう、レリウスさま)》
「よしよし、いい子だ。いっぱい食って、大きくなれよ」
 わたしの《ありがとう》が的確に伝わったようで、レリウスさまは向かいから腕を伸ばし、わたしの頭をわしゃわしゃとなでながら答えてくれた。
 へへへっ。だけどレリウスさま、これじゃあわたし、横にばっかりおっきくなっちゃうよ?
「さぁルーナ、肉もいいがシェフのタルトも絶品だぞ。食ってみるといい」
《みゃぁ~(食べる~! ねぇねぇ、レリウスさま。もし、わたしが横におっきくなっちゃっても、嫌いになっちゃやぁよ?)》
「どうしたんだ、甘えん坊さん。よしよし」
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