絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
レリウスさまは乙女心には疎いみたい。わたしがコテンと首をかしげながら上目遣いで確認したら、ナデナデする範囲を広げつつこんな頓珍漢な答えを寄越した。
もうっ。
……でもいいや。わたし、レリウスさまのナデナデだーい好き!
《みゃーっ(ねぇレリウスさま、お耳のあたりももっとなでて?)》
「ん? こっちもか?」
ん~っ! そこそこっ!
わたしは穴から少し伸び上がり、レリウスさまの手に頭を押しあてるようにして、心地いいナデナデを堪能した。
すると、ひとり黙々とステーキを食べながら、わたしたちの様子を見ていたユーグさんが、ポツリと呟いた。
「……甘っ」
「おお! やはりわかるか。これは脂の甘みとやわらかな肉質が特徴のブランド肉なんだ。お前は味覚が鋭いからな。来訪が決まった日のうちにシェフに手配を頼んでおいたんだが、正解だったな」
これにすかさずレリウスさまが反応した。
「……それはどうも。たしかに肉も脂に良質な甘みがあり、筋がなくて肉質もやわらかですね」
もうっ。
……でもいいや。わたし、レリウスさまのナデナデだーい好き!
《みゃーっ(ねぇレリウスさま、お耳のあたりももっとなでて?)》
「ん? こっちもか?」
ん~っ! そこそこっ!
わたしは穴から少し伸び上がり、レリウスさまの手に頭を押しあてるようにして、心地いいナデナデを堪能した。
すると、ひとり黙々とステーキを食べながら、わたしたちの様子を見ていたユーグさんが、ポツリと呟いた。
「……甘っ」
「おお! やはりわかるか。これは脂の甘みとやわらかな肉質が特徴のブランド肉なんだ。お前は味覚が鋭いからな。来訪が決まった日のうちにシェフに手配を頼んでおいたんだが、正解だったな」
これにすかさずレリウスさまが反応した。
「……それはどうも。たしかに肉も脂に良質な甘みがあり、筋がなくて肉質もやわらかですね」