ママの手料理 Ⅱ
「ああ、その事なんだけどな」
航海の提案を受けて何かを思い出したらしい彼は、ポンと手を打って部屋を出て行った。
すぐに戻ってきた彼の手には、紫苑ちゃんのスマホが握られていて。
「実は、パスワードはすぐに解除出来たんだ。だが、中の履歴は初期化されて全て消えてた」
よっこらせ、と老人のような声を出しながら座った彼は、そのまま腕を組んだ。
(うっそーん)
俺は、ムンクの叫びのようなポーズを取って分かりやすく落胆を表現した。
「残ってたのは、あいつが怪盗パピヨンの部屋で撮ったらしい画像と、……これだ」
画面を操作していた彼がおもむろに見せてきたものを、俺と航海は揃って覗き込み。
「……どういう事?」
顔を見合わせた。
「多分、これはあいつからの最後のメッセージだ。俺も見てない。これは紫苑の記憶が戻った後に見せるのが1番いいだろう」
俺と航海は銀子ちゃんと目を合わせ、同時に頷いた。
「…あ、話戻っちゃうんだけどさ」
銀子ちゃんが紫苑ちゃんのスマホの電源を落としたのを横目で確認した俺は、また話を元に戻した。
航海の案はとても良かったけれど、それは紫苑ちゃんの記憶が戻らないと始まらないもので。
つまり、話は振り出しに戻った。
航海の提案を受けて何かを思い出したらしい彼は、ポンと手を打って部屋を出て行った。
すぐに戻ってきた彼の手には、紫苑ちゃんのスマホが握られていて。
「実は、パスワードはすぐに解除出来たんだ。だが、中の履歴は初期化されて全て消えてた」
よっこらせ、と老人のような声を出しながら座った彼は、そのまま腕を組んだ。
(うっそーん)
俺は、ムンクの叫びのようなポーズを取って分かりやすく落胆を表現した。
「残ってたのは、あいつが怪盗パピヨンの部屋で撮ったらしい画像と、……これだ」
画面を操作していた彼がおもむろに見せてきたものを、俺と航海は揃って覗き込み。
「……どういう事?」
顔を見合わせた。
「多分、これはあいつからの最後のメッセージだ。俺も見てない。これは紫苑の記憶が戻った後に見せるのが1番いいだろう」
俺と航海は銀子ちゃんと目を合わせ、同時に頷いた。
「…あ、話戻っちゃうんだけどさ」
銀子ちゃんが紫苑ちゃんのスマホの電源を落としたのを横目で確認した俺は、また話を元に戻した。
航海の案はとても良かったけれど、それは紫苑ちゃんの記憶が戻らないと始まらないもので。
つまり、話は振り出しに戻った。