ママの手料理 Ⅱ
「ああ。あいつは隠れんぼをした時に2つ目の家族を殺されてる。あん時に裸足で過呼吸起こしながら逃げるくらいだったんだから、今でも相当なトラウマとして残ってるはずだ。1つ目の家族は火事だから再現は難しいだろうが、隠れんぼくらいなら此処でも出来んだろ」


「なるほどな。いい案だ」


先程の威嚇は何処へやら、銀子ちゃんは納得したように琥珀の案に頷いていて。



確かに、俺も彼の考えたのは良い案だと思う。


物理的に彼女のトラウマを引き起こすのはどうかと思うけれど、彼女の記憶を甦らせる為には多少の犠牲にも目を瞑ろう。


「良いねそれ。…ん、それって琥珀も参加するんだよね?」


「馬鹿か、お遊びは子供だけでやってりゃいいんだよ」


そしてふと気になった事を口に出すと、琥珀から信じられないと言いたげな目を向けられて。


「お前とサイコパス、それからチビはまだ未成年だろ。お前らだけでやってろ」


その怖さに思わず土下座しそうになるけれど、そんな態度をとる彼も格好良く見えてしまう俺は取り返しのつかない程重症だ。


「いや、俺今年から成人なんだけど。しかもこんなに少数じゃスリルないじゃん」


「そうは言っても酒と煙草は20歳からだろーがこのドアホ。チビをクローゼットに誘導して閉じ込めときゃ何とかなんだろ」
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