ママの手料理 Ⅱ
『うっ……ごめんなさい…!本当に本当に、ごめんなさ』
『そう思うなら、ちょっと頼まれてくれねぇか』
嗚咽混じりの彼の声を遮った警察官は、鉄格子に手をかけてその場にしゃがみ込んだ。
現役mirageと服役中mirageの目線が、鉄格子越しに絡み合う。
『…2ヶ月前からチビが行方不明になった。それで、お前の知恵が必要になった。俺に殺されたくないなら今すぐ面会室に来い』
彼が、ひゅっと息を飲むのが分かった。
『し、紫苑ちゃんが…?…それ、俺のせいじゃない、…』
んな事分かってるわボケ、と言いながら、琥珀は大きく息をついて立ち上がった。
『その汚ぇ面拭いたら早く面会室来いよ。銀河が待ってっから』
右手をポケットに突っ込んだ琥珀は肩を回しながら外に出てしまい、残された伊織は呆然と目を瞬いた。
『…で、これなんだが』
あれから真っ赤な目をした伊織が面会室を訪れた直後、彼はアクリル板越しに待ち構えていた琥珀と銀河に紫苑が居なくなった時の詳細の説明を受ける運びとなった。
琥珀がポケットから取り出して伊織に見えるように置いたのは、紫苑のスマホに付けられていたストラップと、その中に入っていたGPSだった。
ストラップの中に入っていた黒くて四角いそれは、真ん中が何かに押されたように凹んでいた。
『そう思うなら、ちょっと頼まれてくれねぇか』
嗚咽混じりの彼の声を遮った警察官は、鉄格子に手をかけてその場にしゃがみ込んだ。
現役mirageと服役中mirageの目線が、鉄格子越しに絡み合う。
『…2ヶ月前からチビが行方不明になった。それで、お前の知恵が必要になった。俺に殺されたくないなら今すぐ面会室に来い』
彼が、ひゅっと息を飲むのが分かった。
『し、紫苑ちゃんが…?…それ、俺のせいじゃない、…』
んな事分かってるわボケ、と言いながら、琥珀は大きく息をついて立ち上がった。
『その汚ぇ面拭いたら早く面会室来いよ。銀河が待ってっから』
右手をポケットに突っ込んだ琥珀は肩を回しながら外に出てしまい、残された伊織は呆然と目を瞬いた。
『…で、これなんだが』
あれから真っ赤な目をした伊織が面会室を訪れた直後、彼はアクリル板越しに待ち構えていた琥珀と銀河に紫苑が居なくなった時の詳細の説明を受ける運びとなった。
琥珀がポケットから取り出して伊織に見えるように置いたのは、紫苑のスマホに付けられていたストラップと、その中に入っていたGPSだった。
ストラップの中に入っていた黒くて四角いそれは、真ん中が何かに押されたように凹んでいた。