炎のシークエンス
私は眠れぬままに起きて顔を洗うと、日課にしている近所の散歩に出かけた。
まだ誰もいない静かな小学校。その裏の小さな神社にいつものようにお参りをする。


ーーどうか、今日も連太郎が無事でありますように。


雨の日も晴れの日もかかさず同じ願いを込める。連太郎の仕事は命がけで命を守る仕事。私に出来るのは無事を祈ることだけだから。
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