炎のシークエンス
課長は駅前のホテルに泊まると言って去った。
置いていかれた地図を確認する。信じられない。これだけ見るとなったら一日がかりだよ。

ダメだな、私。どうして嫌だと断れないんだろ。

あの目に見られると、どうにもダメだ。怖い。

明日なんて、来なければいい。

助けて、桃子。
助けて、連太郎。
心の中で叫ぶ。

今は二人とも仕事中だ。でも仕事中じゃなくても、実際に助けてなんて言えない。
心配かけたくないし、これは私の問題だから。
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