炎のシークエンス
照り付けていた夏の太陽も、やっと沈もうとしている。西の空は茜色に染まっていた。

たっぷり付き合ってもらったし、やっぱり次で最後の乗り物にしよう。
絶叫マシンもいいけど、夕暮れの街を一望するのもいい。
大好きな人とゆったり二人きりの時間。贅沢だよね。でも、そんな恋人同士のようなこと、連太郎は嫌がるかな。

「暗くなる前に観覧車乗りたいな」
「お、それもいいね。俺が景色の案内をしてやるぞ。街のことなら網羅してるから」

あっさりオッケーしてくれて、良かった。

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