炎のシークエンス
なかば本気の告白。でも、きっと心春はこれを冗談だと思うだろう。いつものことだ。
心春にとって俺はまだ、『友達』の枠を超える存在にはなれていない。
「今の理想は普通の会社員。
そもそも私は連太郎の理想とかけ離れてるじゃん」
「確かに。俺もぼよんにキュッは譲れねぇ」
俺は大笑いしておかわりしたビールをあおる。
つられて笑う心春。
可愛すぎる。
心春は、会社勤めですっかり自己肯定感が低くなってしまった。自分はダメなやつなんだとすぐに落ち込んでしまう。
新しい出会いを受け入れ、外の世界を見られるようになったのは一つ大きな変化だ。知り合ったのが理想の会社員の男ってのは気に入らないけど、まぁ、いい兆候。
ーーお前を傷つけるヤツは絶対に許さない。だから安心して、そうやってずっと笑ってろよ。
心春のことは、俺が守ってやるから。
だから、いつか、俺のこと恋愛対象の『男』として見てくれよ。
「もういっそカレシなんかいらないか」
「えー、俺はカノジョ欲しい。出来れば可愛くてエッチな女の子がいい」
「ハイハイ。頑張れ。すいませーん、おかわりくださーい」
「お、負けねーぞ。こっちにもくださーい」
二人で散々飲んで、愚痴って。
この日の夜は本当に楽しかったんだ……
心春にとって俺はまだ、『友達』の枠を超える存在にはなれていない。
「今の理想は普通の会社員。
そもそも私は連太郎の理想とかけ離れてるじゃん」
「確かに。俺もぼよんにキュッは譲れねぇ」
俺は大笑いしておかわりしたビールをあおる。
つられて笑う心春。
可愛すぎる。
心春は、会社勤めですっかり自己肯定感が低くなってしまった。自分はダメなやつなんだとすぐに落ち込んでしまう。
新しい出会いを受け入れ、外の世界を見られるようになったのは一つ大きな変化だ。知り合ったのが理想の会社員の男ってのは気に入らないけど、まぁ、いい兆候。
ーーお前を傷つけるヤツは絶対に許さない。だから安心して、そうやってずっと笑ってろよ。
心春のことは、俺が守ってやるから。
だから、いつか、俺のこと恋愛対象の『男』として見てくれよ。
「もういっそカレシなんかいらないか」
「えー、俺はカノジョ欲しい。出来れば可愛くてエッチな女の子がいい」
「ハイハイ。頑張れ。すいませーん、おかわりくださーい」
「お、負けねーぞ。こっちにもくださーい」
二人で散々飲んで、愚痴って。
この日の夜は本当に楽しかったんだ……