炎のシークエンス
※※※


うー頭痛い。調子に乗って飲みすぎた。水飲みたい。

「ほら、水」
「あ、ありがと」

目の前に差し出された水のペットボトル。寝ていたベッドから少し体を起こして一気に飲む。あぁ、美味しい。

って、あれ?ここ、どこだ?

「いやぁ、さすがに飲みすぎたな。頭いてぇわ」

ん?この声って……

「連太郎!あれ?なんで?」
「なんでって、昨日のこと覚えてないの?」
「覚えて、ない……」

やけに、毛布の中がスースーする。怖くて見れないんだけど……。

「マジかよ……覚えてねぇの?何も?」
「何もって……何かありましたかねぇ……」
「はあぁぁ……」

連太郎は特大のため息とともに頭を抱えた。

「ごめん。ここ、連太郎の部屋だね。なんで?……ハックション!」

恐る恐るめくった毛布。想像通り、何も着ていない。しかも、びっくりするくらい体中キスマークがびっしり……

「ひぃぃ……!れ、連太郎、これ……」
「こっちも見ろよ」

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