【短編】今宵、君の腕の中




「そ、そうじゃないけど…、」


「そんなに、俺に触れられないことが不安だった?」


「…ッ、不安に決まってるじゃない!!私には笑顔も見せてくれないのに、偶然見かけた美人な上司さんには、笑いかけてるし…、」


「ん、ごめん。」




返事の変わりにコクンと頷くと、隼は嬉しそうに笑っていた。



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