火の力を持つ国王様は愛も熱い
夢中になってキスをして、唇が離れた後。
何となく恥ずかしくていつものように話せない。
「街に戻る前にアクアヴェールの点検しに行っていい?」
「うん…」
アクアは手を繋いでくれて、アクアヴェールの中心の像へと向かう。
「修復と周りの整地が終わったらここに街を作る計画なんだ」
「えぇ!そうなの?そしたらアクアヴェールの復興って事?」
「あぁ、卒業したら本格的に始める」
「そっか…アクアヴェールが復興したらアクアがアクアヴェールの国王様みたいだね!」
「ふ…この場所好きだからそう言って貰えると嬉しいよ………あのさ、もう一つ言っておく事がある…」
「ん?何?」
「……ごめん、言いかけたのに…やっぱり今は言えない。でもいつか必ず言うから…」
「…わかった、そしたら言えるタイミングが来たら教えて?」
「そんなあっさり受け入れてくれるの?アリスだったら言うまで責められてるところだった」
「国に関わる事だったら言えない事もあるし、いつか話してくれるならそれで大丈夫だよ」
私も自分の国の実情は現状ではまだ言えないし…。
するとアクアは繋いでる手を引いてまた抱き締めてくれる。
「ルーナ……一生大事にする」
そう言ってまた唇が重なる。
「…ン……アクア、そろそろ戻らないと日が暮れちゃう」
「そ、そうだな…」
どうしよう…少ししかキス出来なくて惜しいと思っちゃってる…
帰りも街までハリーに乗って帰った。
「もう一つ寄っても良い?」
「うん」
アクアに連れられた先はアリスのお気に入りの仕立て屋さんの向かいにある靴屋さん。
ショーウィンドウに飾られている靴がまるでドレスみたいでいつも気になっていた。
「靴?」
「そう、前は向かいの仕立て屋と一緒だったんだけど、靴職人の腕が良くて独立したんだって」
「へぇ…そうなんだ」
女性向けのお店の様に見えるけど、中に男性ものもあるのかな?
「これはこれはアクア様、ご機嫌麗しゅうございます」
「こんばんは、彼女の靴を選びたい」
「え?私の!?いいよ!今、壊れたりしてないし…」
新しい靴買ってあげたくなるくらいの靴履いてたのかな…どれだろう?
履かないようにしなくちゃ
「あれ?アリスとそういう話した事ない?うちの国だと恋人になったら男から靴を贈るのが恋人達の間でブームになってるんだよ」
「そうなの!?それは聞いた事なかったな…あ、そういえばアリスの部屋に昔ジョシュア様から贈ってもらった靴飾ってあった」
「あの二人付き合い長いから初めに贈ってくれた靴はサイズが合わなくなっちゃったんだよね。ちなみにこのブームの火付け役はローレンス叔父さんで、リリィ様を迎える時にここの靴を贈った事から始まってるんだ」
リリィ様は何度かお話した事があって、昔遠い異国から嫁いできて異国での生活は大変だろうからって色々相談に乗ってくれた。
「だから、ルーナに贈らさて貰いたいんだけど」
「そっかぁ…ちょっと恥ずかしいけど、嬉しい」
「ただ、これデザインは俺が選ばないといけないから好みに合わなかったらごめん」
「そんな…ここの靴どれも素敵で気になってたから好みに合わないなんて事ないから大丈夫だよ」
「そしたら選ぶから座って待ってて」
「ルーナ姫様、こちらにお掛けくださいませ」
豪華な椅子を用意されて、そこに腰掛ける。