火の力を持つ国王様は愛も熱い


「アリスとジョシュが父上と母上に交際報告した時の事思い出すな…」

「六年前だっけ?アヴァンガルド王国はみんな早くから恋人になる人が多いのね」

リリィ様みたいに政略結婚とかもあるみたいだし、早くても当たり前なのかな?

うちの国は恋人とか作り始めるのは15歳前後が多いけど…

「いや、この二人が異常に早いだけだよ」

「だって!ジョシュってば小さい時に結婚してくれるって言ったのに、恋人にならないとキスしてくれないって言うんだもん!」

「え…いや、それじゃ俺が恋人になる事を強要したみたいじゃないか…」

「ジョシュの名誉の為に補足しておくけど、アリスがジョシュにキスしたがるからだよ」

「むぅ…ジョシュは恋人になる前はキスしなかったもん!アクアと違って!」

「なんっ…何で知って……」


珍しく今日のアクアとアリスは仲が悪いみたいだけど、アリスとジョシュア様の馴れ初めを聞けるのは楽しかった。


「恋人作るのちょっと早かったからお父様に報告した時、お父様ショックで寝込んじゃったんだよ!」

お城で暮らしていてすごくわかるけど、エドワード王様とエマ様はアリスとアクアの事とても大切になさっている。

自由にさせてあげながらも二人の事気に掛けているところをよく見掛ける。

まだ小さい可愛いアリスに恋人だなんて報告あったらショックだよね…

夕食を終えると、各々解散していく。


「ルーナ、部屋まで送るよ」

「…ありがとう」


アクアとダイニングルームを出ると、アクアはフッと笑った。


「どうしたの?」

「ルーナの事堂々と部屋まで送れるようになって嬉しくてさ。恋人じゃないと不自然でしょ?」

「ふふっ…そうだね」

「…やっぱり、ルーナの部屋じゃなくて俺の部屋でもう少し話さない?まだ一緒にいたい」

「うんっ」

アクアと一緒に居られる時間が増えて嬉しい…

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