火の力を持つ国王様は愛も熱い
次の日の朝。
少し早く起きて学校に行く支度をしに部屋へと戻った。
制服に着替える前に一度シャワーを浴びると昨晩の事を思い出して、胸が熱くなった。
こんなに幸せでいいのかな…
それから一週間後の事だ。
平穏な日々が突然一変した。
この日学校が終わり、アクアと街を通ってお城へ向かっている時の事だ。
充電スポットでライマーレの私の再従兄弟にあたるザイールと鉢合わせた。
最近、人手不足なのかライマーレから蓄電にくる回数が減っている。
ザイールは現在力が弱まわりつつある王族の中で他の王族よりも少し雷の力が強く、優秀だ。
そして、力の弱い私の事を昔からよく思っていない。
そして、実はライマーレにいた時私の結婚候補だった。
雷の力が弱くなっていく中で雷の力を持つ者同士の子供なら力が強くなるのではないかと考えられていて、私はザイールと結婚するか、アヴァンガルド王国へ行くか選択を迫られてアヴァンガルド王国へ行く事となった。
「ザイール…ご機嫌よう」
「あぁ、なんだルーナか…それに、これはこれはアヴァンガルド王国のアクア王子」
ザイールはアクアにお辞儀をする。
「いつも蓄電作業感謝する」
「このくらいどうって事ございませんよ、このくらいも出来ない役に立たない王族を送ってしまって申し訳ない。ルーナ、大した役に立たないくせにアクア様に気に入って貰えて愛らしい顔に生まれて良かったな」
「おい、ルーナに対して無礼は許さない」
「アクアっ…いいの」
「王子様に守られて良い気なもんだよな。妹が行方不明になっているというのに」
「え…?どういう事?そんな話聞いてない」
「…国王は知らせてなかったのか……ここ最近、ライマーレでは雷の力を持つ王族の失踪事件が続けて起きている。昨日、お前の妹のシャーロットが学校を出たまま帰っていない。現在調査中で詳しい事はわかっていない」
「一大事じゃないか、すぐにうちの国からも調査団の応援の要請を…」
「いや、うちの国王が要請をしない限り必要ない。ただの家出の可能性もあるのに他国を巻き込むわけにはいかない」
「家出ってシャーロットはそんな事しない!私、一度ライマーレに戻ってお父様と話してくる」
「俺も一緒に行くよ、話がついたらすぐにうちからも応援出すから」
ただでさえうちの国は人手不足なのに、ちゃんと捜査できるとは思えない。
「まぁ、お前が話した方が話は早いかもしれないな…あとからすぐに追い掛けるから二人は先にライマーレへ向かってくれ」
アクアがすぐに馬を出してくれて、私とアクアはライマーレへと向かった。