火の力を持つ国王様は愛も熱い
荷台に乗せられ、着いた先は以前ライマーレとの貿易を急遽取り下げた隣国の国領内だ。
周りは森になっていて、小屋が何軒か並んでいて私は荷台から降ろされて体の大きな男の人に着ている制服を簡単に破かれて下着姿にさせられる。
どうしよう…シャーロットの事見つけたらどうにか一緒に逃げたいのに怖くて動けない。
「…こいつはSランクの小屋に入れておけ、先日Sランク小屋に入れた女と似てるな」
「姉妹じゃないか?この姉妹ならセット売りで高値でふっかけられそうだな」
「ククッ…明日のオークションが楽しみだな…ほら、この小屋に入れ」
手を縛られている縄を引っ張られて小屋の中へと連れて行かれて小屋の中の鎖に縄でしっかりと繋がれて小屋に取り残される。
暗い中で辺りを見渡すと小屋の隅に人がいるのが見えた。
「…シャーロット……?」
「………ぇ?もしかしてルーナ?ちょっ…何でルーナが捕まって……アヴァンガルドにいたのに!」
「…アヴァンガルドに蓄電に来てたザイールからシャーロットが居なくなったって聞いて駆けつけたら捕まった……」
「ばっかじゃないの…ルーナはもうライマーレの人間じゃないんだから私の事なんて放っておけばよかったのに…」
「ライマーレ出たからって家族なのは変わらないでしょ…でも、無事で良かった」
「この状況どう考えても無事じゃないでしょ」
「ザイールは片目取られたから…」
「ウソ…ザイールはその後どうなったの!?」
「何とか逃げてお城まで戻ってきたけど、私が捕まる直前まで近くにいたから…あの後どうなったか…」
「最悪……ザイールの命が無事であって欲しい……ルーナが出ていってから私ザイールと恋人になったの…まだ先だけど学校卒業したら結婚する約束もしてたから」
「え…そうだったの!?」
そんな話全く知らなかった…
「ザイール、ルーナにその話しなかったんだ…まだルーナの事引きずってるもんね…」
「引きずってるって、私とザイールは親達が決めた結婚候補だっただけでお互い気持ちはなかったから」
「ザイールはルーナの事ずっと好きだったよ…私なら少し似てるから妥協して恋人になったけど」
「そんなの思い込みだって、ザイールが言ったわけじゃないでしょ?それよりも今はここから出る方法考えよ?」
「……無理だよ、この小屋の周り交代で見張られててライマーレの警備より全然セキュリティ固いし」
そうだ。
雷の力が強力だった時代は、フォースを持たない国から襲われるだなんて事はまずなかった。
その上、当時同等の力を持つアヴァンカルド王国とはアクアヴェールの戦争の後からは水の供給を約束にお互い無干渉であったから他国が攻めてくる事はなく国内での生活の事だけ必死になっていられた。
今のライマーレは完全に警戒心が薄れ過ぎていた。