火の力を持つ国王様は愛も熱い
どうにか手を縛っている縄と鎖を外せないか試みるけど、暗くて全く見えないし取れそうにない。
夜が更けてくると小屋の外が静かになっていく。
深夜になると見張り以外の人達は休むようだ。
外が静まり返った時、突然小屋のドアが開いた。
「ゃ……また来た……フゥッ…」
シャーロットは小屋の隅に逃げて震え出した。
「シャーロットちゃーん、今夜も遊ぼうな?」
「今夜でお別れだから沢山可愛がってやろう…お姉ちゃんもいるし、今夜は楽しめそうだ」
男が二人小屋の中へと入ってくる。
シャーロットはこの二人に…
「私達に近付かないで!大声出します!私達商品に手付けたのバレるとまずいの知ってるんだから!」
昼間触られた時に偉い感じの人に怒鳴られていたのを思い出してそう言って威嚇する。
「ア?ハハッ!どうぞ、どうぞ!大声出したところで幹部の奴らはもう街に帰ってるけどな!」
「今まで色んな女ここに連れてこられてるけど、Sランクはそうそう来ないから手出したのバレて処罰されても全然構わねぇや」
「ほら、姉妹並べて犯してやるよ」
「嫌ッ!やめてっ」
手に繋がっている鎖を引っ張られて引きずられてシャーロットの横に放り投げられる。
「姉ちゃんの方はまだ来たばっかりだから威勢が良いな」
シャーロットは泣きじゃくっている。
シャーロットは大事な妹だ…私が守らなくちゃ…
「最後まではヤるなよ?生娘の方が高く売れるからな」
「ちょっと待って…お願いします…私は生娘ではありません、シャーロットの分も私が引き受けます…だから…だから……シャーロットには触らないでください…ヒックッ」
「ルーナ……駄目だよぉ…」
怖くて涙が出てくるけど…こんな事でしかシャーロットの事守れない…
「なんだよ、姉ちゃんの方だいぶ価値下がるな。元々そういう事なら仕方ないかぁ…最後までやりまくれるのもいいな」
「必死で可愛いなぁ?こんな所で頑張っても明日売られたら無駄なのに」
一人に縛られている手を掴まれて、下着を無造作に外される。
アクア……
アクアに優しく抱かれた時の事が遠い日に感じる…アクア以外の男の人に触られたくなかった……やだ……助けて……
バンッ!
「ルー……ナ…」
「アクア様!まだ援軍来てないのに危険過ぎるだろ…ルーナ!?シャーロット!?」
小屋のドアが勢い良く開いて来たのはなんと、アクアとザイールだった。
「なんだ、この小僧共」
「ククッ…たった二人だけでお姫様達を助けに来たってところか?」
「…離……ろ………お前等その汚い手でルーナに触れるなぁぁっ!!!」
アクアは今まで見た事ない表情ですごい迫力で怒鳴ると、手の平の上に青く光る球を発生させる。
あれは……炎の球……ではない?
暗くて分からない。
「おい…雷以外のフォース持ちだぞ…」
「怯むな、見た所炎では無いようだ…先に殺すぞ」
二人は腰の辺りから短刀を取り出して同時にアクアに向かって行く。