あなたを憎んでいる…でも、どうしようもなく愛してる
…驚いた。
これ以上言葉が浮かばないくらいだ。
鏡の前には、見たことが無い女性が立っている。
「こ…これが…私ですか?」
ヒロとマヤは満足そうに笑顔で大きく何度も頷いている。
私が驚いていると “カチャ” とドアが開く音がした。
音の方を振り返ると、そこには神宮寺が立っている。
神宮寺もなぜか、先程とは違うお洒落なスーツに着替えていた。
神宮寺は私を見るなり、目を細めて微笑んだ。
「桜…これは驚いたな、お前は磨けば光る原石だと分かっていたが、ここまでとは思わなかったよ。…まあ、ヒロとマヤは一流のアーティストだからな。」