クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
「その、3回に1回は自分に返ってくるって、どういうことかしら」

「例えば、願うイタズラが3つあったとしたら、その内の1回は、ランダムに自分に起こってしまうみたいですね。なので、お嬢様。下手に命を奪うようなことを願っては、いけませんよ」

「あら、サリー……いやぁね、そんなことしないわよ。ちょっと、こう、朝起きたら鼻毛が伸びていたとか、そのくらいのことよ」

 つい、ジト―っとした目で見てしまう。

「そうですね、妖力では、ちっちゃいことしかできないようですね。」

 私はとりあえず、小瓶の蓋をキュッと開け、ピンクの液体をグイっと飲み切った。もちろん、相手はエレノア・レイ男爵令嬢を思い浮かべて。イタズラの内容は……ふふ、あんなことが起こったら、きっとエレノアさん、ちびって泣いちゃうわ。

 私はその時、3回に1回は自分に返ってくることを、本当の意味で理解していなかった……と思う。





(Side エレノア)

「えっ、えぇぇぇ~~~、私、もしかしてヒロイン?」

 私、エレノアは突然思い出した。
「私! 異世界転生してる!」

 ちょっと前まで庶民だった私は、運よく男爵家に養子として引き取られていた。今日から貴族の通う学園に入学するという、その日の朝、突然記憶がよみがえった。

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