クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 ただ、思い出したといっても、かなりあやふやな記憶だ。以前、私は「ニホン」という所にいて、確かオーエル・モジョという名前だった。いや、オーエル・チジョだったかなぁ。

 でも、ニホンではぱっとしない容姿だった私が、今やピンクのふわふわ髪の小悪魔系美女に転生している。この容姿は、確かちょっと遊んだ乙女ゲームの中のヒロインに似ているような……

 ということで、私は記憶を頼りに、密かに小説を書いてみた。ちょっとエッチな小説を読むのが好きだったから、男性経験(ホンバン)はなかったけど、恋愛小説|(ちょっとエッチ)「転生したヒロインは、もふもふ畑で溺愛セカンドライフ!」を書き上げた。

 この世界には官能小説がないから、きっと売れるハズ! と思っていたけど、予想どおり大ヒットした。それから売れに売れているけれど、本当の目的は達成できていない。これを読んだ人の中で、私と同じ転生者か、転移者がいないかなぁと思って探している。が、まだそれを匂わせるようなファンレターは届いていない。

 しっかし上手くいかないことって多いわ。転生したら、もうつるっつるのお肌にボッキュッバーンの理想的な小悪魔系美女に育った私。この世界は乙女ゲームに似ているから、ヒロインの私は頂点を目指すわ! そうよ、アイザーク殿下ルートに行くわよ! と思っていたけれど……

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