クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
「それは、俺に我慢の限界が来そうだからね。正直に親父(王様)に話したら、気持ちはわかるって、早めてくれたよ」

 フィルは理解したか、できなかったかわからないが、この小悪魔は俺を試してばかりだ。結婚式(初夜)まで、何度も限界に挑戦させられるのは目に見えている。ならば、早急に手を打つ方がいい。俺は仕事が早いのだ。

「フィル、王太子妃の勉強は、結婚した後でも大丈夫だから、今日は俺の部屋で、結婚式の打ち合わせをしよう。――いいね」

 そう言ってフィルの手を取ると、ちょっと恥じらっていたが、ついてきてくれた。かわいい小鳥ちゃんを、どう料理しようか考えていると、俺の部屋にすぐについてしまった。当たり前だが、人払いをしてドアを閉める。

「殿下、部屋に二人きりとなるのは……」

 小鳥の瞳が、不安げに揺れていた。





(Side フィルデリア)

 また、殿下と部屋に二人きりになってしまった。これでは、サリーに禁じられたチョメチョメが始まってしまうかもしれない。殿下は結婚式の打ち合わせだと言ったけど、でも、どうして結婚式が3か月後だなんて、早まったのかしら。ドレスもギリギリになってしまうわ。国家の威信をかけたイベントではないのかしら。

 あ、殿下が私の隣に座ったわ。どうして、向かい合わせの席ではないのかしら。ソファーはいっぱいあるのに。

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