クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 あ、殿下が見つめている。私、今日は殿下に「可愛いよ」って言ってもらえるように、いつものクールな私より、可愛く見えるお化粧をしてもらったのよね。サリーが、下からこう、うるんだ目で殿下を見上げるように、って言っていたから、やってみようかしら。

「殿下、お会いしたかった……」

 あ、殿下が目をそらした。なんか「参ったな」って、呟いているわ。あ、手が動き始めた。チョメチョメのスイッチが入っちゃったかしら。まだ何も話していないのに、打ち合わせは大丈夫なのかしら。あ、コラ! 殿下の手が、私の成長途中の桃の実の上を探っているわ。あん、ダメ。

「殿下。ダメ」

「ザックだ。フィル」

 殿下は、その紺碧の瞳に、情欲の色を滾らせて、私を見つめる。手が、顎にかかる。やわらかな唇が、私の上に重なる。

「ん、ザックぅ」

 少し口を開けると、待ち構えていた獣のように、殿下の舌が私の口内に侵入してきた。舌に、犯されているみたい。歯列を舐め、私の舌を吸い、絡めとる。

「んんっ、うぅぅん……はぁっ、ザックぅ……」

 同時に胸が侵される。二つの突起を、服の上から探ってくる。あぁん、服を着ているのがじれったい。直接触って欲しいけど、舐めてほしいけど、揉んで欲しいけど、言葉にしたら引かれるかしら。

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