クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 エリック様の目の前で、お尻をつく形で転ぶはずが、なぜか前方に転んでしまった。慌ててしまった私は、目の前のエリック様のズボンをつい、そう、つい握ってしまったのだ。――たまたまトイレでベルトを締め忘れていたのか、ズボンがパンツと一緒にずり落ちた。

「あ……ちぃっちゃ」

 私の目の前に現れた、エリック様の一物。前世を含めて男性経験のない私。知識はエロ小説からだから、その、膨らんでいない一物が、あんなに縮んでいるとは知らなかった。

「歯磨き粉のチューブ?」

 つい、大きさを測ってしまった。これは、子ども用サイズかしら。

「き、君……失礼する」

 エリック様は、ズボンを急いで上に引き上げると、顔を真っ赤にしてサロン室に行かれてしまった。

 私、なんてことをしてしまったのかしら。エリック様の一物を、まらを見てしまった。まぐわいも何もないのに……って、あら、言葉が混乱しているわ。歴史小説を読みすぎたかしら。でも、エリック様、あんなに小さいなんて、なんだかガッカリだわ。

 だって、小説には大抵、「腕より太い」とか、「人より大きいから、覚悟しろ」とか、大きくて太くて長い一物ばっかりだもの。あれじゃぁ、小説のように感じることも、イくこともできないに違いないわ。

 はぁ~、頭のいい男のアレって、ちっちゃいのね。勉強になったわ……




(Side エリック)

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