クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 ホントは殿下、もうちょっと我慢できないのか、とみんな思っているが、口に出すことはできない。

「そうね、これもやっぱり、ドクター・アイリスのお薬のおかげかしら。でも、もうイタズラ薬は止めておくわ」

「そうですね、それがよろしいかと」

 でも、あと2本も残っているわ。なーんて、考えていることは、サリーにはナイショね。





(Side サリー)

「ねぇサリー…」

 珍しくフィルデリア様の表情が暗い。こうした時は、よろしくないことを考えていらっしゃることが多い。

「どうされましたか?もうすぐ結婚式もありますし、花嫁はウキウキして過ごすものですよ?」

 もしかしたらマリッジブルー? この能天気(アホ)の代名詞のような方でも、マリッジブルーになるのかしら?

「こう、もうちょっとね、結婚式のドレスでは、お胸の谷間を見せたいのだけど。大きくならないかなぁって」

 フィルお嬢様……そりゃ、今は谷間を見せるドレスが流行ですが、それを結婚式でとは。未来の王妃様としては、ちょっとよろしくないかもしれませんね。式の後の、パーティーでしたら、よろしいかもしれませんが。

「では、アイザーク殿下にご相談されるとよろしいのでは?」

「えっ、殿下に?」

「はい、古来よりお胸を大きくされたい場合は、パートナーの方に相談するべし、とのことです」

「ちょっと、恥ずかしいけど……」

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