クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
「あ、あのぉ……エリック様。申し訳ありませんでした。着替えが終わりましたので、先に行っていますね」

 ソフィア嬢は、剣技用の体操服に着替え終え、脱兎のごとくその場を走り去っていった。

「参ったな……」

 鼻血がでなかっただけでも、よかった。恋愛童貞には、刺激が強すぎる。私はその後、ほんわりと残るソフィア嬢の残り香で、着替えの前に右手に頑張ってもらったのは、言うまでもない。鍵はきちんとかけた。






「君が私の対戦相手なのか? 先生は、技量に見合った相手と組み合わせると聞いているが」

 その後の剣技のクラスでは、なぜか私の対戦相手がアレックスになっていた。彼は騎士団長の息子である。彼自身、幼少の頃から鍛えられている。ようするに、むちゃむちゃ強い。

「いや、俺の婚約者のソフィアがお世話になったようでな。ちょっと交代してもらった」

「――!!!――」

 そうだった! 彼らは婚約していたのだ!

「悪く思うな。――ま、殺しはしないから、大丈夫だ」

 全然大丈夫ではない。それに、彼女がカギをかけていなかった為なので、彼女の過失だが、すでに右手でしごいた後だ。何もなかったとも言い難い。

 ――私は、目の前が赤くなるのを経験した。一方的にやられたのだ。理不尽だ……そして私は意識を手放した。





(Side エレノア)

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