クールビューティーな悪役令嬢ですが、おまじない薬を飲んでバッドエンドを回避したいと思います!
 話しかけてきたのは、ソフィア・ルーベル伯爵令嬢に、ミランダ・チャンクラム男爵令嬢だった。この二人にも、いい思い出がない。近づきすぎると二人の婚約者が恐ろしい……

「お二人とも、エレノア嬢と仲が良いのですね」

 一応、会話に入って様子を見ることにする。この二人の令嬢の、エレノア嬢を見る視線が熱い……ような。

「ええ、エレノア様は、私たちのエッチの師匠なのですわ」
「本当、エレノア様のアドバイスのおかげで、私たちの性生活が変わりましたもの」
「はい? 今、なんと……」

 何か、ちょっとこう、刺激的なワードがあったような…聞き間違いではないか?

「あら、未来の宰相様も、ご存知なかったのでしょうか? エレノア様は、あの大ヒット作、転生モフの作者なのですよ!」

 ソフィア嬢は、興奮した様子で語り始めた。

「なにっ?」

 それは調査結果にもなかった、新しい情報だ。それも「転生モフ」だと! 名作ではないか!

 隣にいるエレノア嬢を見ると、もじもじしながら「それは秘密でしてよ」と言いながらも、嬉しそうにしている。やはり、作者ということか?

「エレノア嬢、この後の時間はあるかな?良かったら、古代語のことも含めていろいろと聞きたいことがあるのだが」

 この際、直接本人に聞いてみるのがいいだろう。

「え、あ、はい。いいですよ。エリック様は古代語をご存知なのですね!」

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