西園寺先生は紡木さんに触れたい

「ふーっ、やっと補講も明日で終わりだね。今日もお疲れ様。じゃあ、また明日。」


次の日の補講は特に何事もなく終わった。

西園寺の声に皆で一斉に伸びをすると、ゆっくりと帰り支度をし始めた。



「何気にツムちゃんとご飯行くのって初めてだよね♪」


「う、うん。」


昨日葵に『明日補講終わりに一緒にご飯行こう!』とメッセージを送った紡木は少しぎこちなく笑みを浮かべた。


「じゃ、じゃあね、霧島くん。」


「お、おう。」


珍しく紡木から蓮に挨拶したかと思えば、彼もまたぎこちなく返事をする様子に葵は?を浮かべたが、ツッコむわけでもなく、紡木と一緒に化学室を出た。


「…あー、私、化学室に忘れ物しちゃったー。」


下駄箱についたところで、そう抑揚のない声で言う紡木に、葵は「待ってるから行っといで。」と笑顔で送った。


「ごめんね、ありがと!」


そう言って紡木は化学室まで走り出した。




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