西園寺先生は紡木さんに触れたい
「僕はね、紡木さんのことが好きだよ。」
「わ、分かってます。」
好き、と何度も言われてもその度に顔が発火した様に熱くなる紡木は、それを誤魔化す為に俯いた。
「分かってないよ。僕がどれだけ好きなのか。」
「なっ…どういうことですか!」
「うーん、そのまんまの意味。」
へらっと笑ってそう言う西園寺に、紡木は少しイラッとした。
言葉ではなんとだって言える。
どれだけ好きかなんて、言葉で大抵分かる。
「そもそもなんで、私のことなんか、好きになったんですか。」
ずっと疑問に思ってたことを西園寺にぶつけた。
「紡木さんのことが好きになった理由ね…沢山あるよ。」
そう言って西園寺は不敵に笑った。
最近漸く気付いたんだ。
…本当はきっと初めて出会った時から君が気になっていたっていうことに。