西園寺先生は紡木さんに触れたい
「いただきまーす!」
溶けちゃうから、ここで食べていって、と言う西園寺の言葉に甘えて、3人は並んでアイスクリームを食べ始めた。
「おいしいねえ。」
「な!西園寺も意外といい奴なんだな〜。」
「やっぱ、ケイト先生、いいわあ…。」
そううっとりとした表情で呟く葵を、蓮は驚いた顔で見つめた。
「お、俺は?」
「…しつこいわねえ。嫌いって言ってるでしょ!」
「ちょっと葵、流石に…。」
「ツムちゃんは黙ってて!」
そうハッキリと言う葵に、紡木は驚いて固まった。
「…お願いだから、もうほっといて。」
そう言って葵は2人に背を向けた。
紡木は訳もわからず蓮の方を見ると、彼も首を傾げるだけだった。
昨日何かあったのだろうか。
そう思って、紡木は帰り道、1人で駐輪場に向かう葵に声を掛けた。