西園寺先生は紡木さんに触れたい

「いやあ、まさか2人がこんなに長続きするとはね。」


紡木は優奈と健太をにやにやと眺めながら言うと、2人は恥ずかしそうに笑った。


「まあね〜…それより紡木は、どう?男嫌い治った??」


優奈の言葉に紡木は眉を下げて首を振った。


「こんな仲のいい俺でさえ蕁麻疹が出たんだもん、そうそう治るもんじゃねえよな!」


そう言ってケタケタ笑う健太に、「デリカシーなさすぎ!」と優奈はペちっと頭を叩いた。


紡木にとって2人は、自分の男性恐怖症を知っている数少ない友人だった。


「流石にもう治らないかもって、今は悟ってる。」


そう笑いながら言う紡木に、優奈も少し笑ってから、「そうだ!」とぽんっと手を叩いて言った。


「明後日、花火大会があるの!元々2人で行く予定だったんだけどさ、一緒に行かない??」


そう言う優奈に、「おお、いいじゃん!」と健太も賛成した。


「ええ、いや悪いよ…せっかくなら2人で行きなよ…。」


そう遠慮する紡木に、健太は「いやいや!」と首を振った。


「せっかく花奏もこっちに来てるんだから、久々に3人で行こうぜ!」


「うんうん!あ、おばさん、そういうことなのでツムちゃんの浴衣出しておいてください!」


優奈は、丁度お茶を出しに来ていた紡木の母にそう告げると、母は「はいはい。」と笑って了承した。


「もう。…ありがと。」

そう言って2人に笑いかけると、2人も嬉しそうに笑った。

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