西園寺先生は紡木さんに触れたい
「紡木さんってさあ、恋愛相談してるんでしょ??」
「えっ、…いや、まあ…。」
西園寺の突然の言葉に背後がざわつき始めた。
「僕さあ、紡木さんに恋愛相談乗ってほしいんだよね。」
「…は??」
一瞬、教室内から廊下までシン…と静まり返った。そして、一気に背後から声が上がった。
「え!?先生好きな人がいるの!?!?」
「アタシ!アタシが相談乗る!!」
「はあ?私が乗るわよ!」
「先生の好きな人って誰!?」
そんな声は西園寺には聞こえていないようで、ただ紡木だけを見つめて「ね?」とにこりと笑った。
「はあ?紡木さんって何なの??」
「まじ意味わかんない。」
「でも紡木さんって彼氏いるんでしょ?別によくない?」
「え、私の西園寺先生を取る気??」