西園寺先生は紡木さんに触れたい
ああ、神様…
どうしてこうなってしまったんでしょう。
私が調子に乗って恋愛相談に乗った罰でしょうか?
人に嘘をついてきた罰でしょうか?
本当に心から反省してるので
どうにかしてください─
「じゃあ、放課後ね〜!」
呆然と立ち尽くす紡木を残して、西園寺は嵐のように去っていった。
「ツムツム。」
いつの間にか後ろに立っていた蓮に声を掛けられて我に帰った紡木は、ゆっくりと振り返ると、蓮が感心したように頷いていた。
「オマエってやっぱ、すげえんだな…。」
「はは…。」
紡木はただ弱々しく笑った。