西園寺先生は紡木さんに触れたい
「さっきから何なんですか、邪魔ばっかりして。」
さっさと終わらせたいのに、先生が邪魔するせいでちっとも進まない。
紡木はだんだんイライラしてきて、頬を膨らませながら西園寺に向かってそう言い放った。
「え、可愛い。」
西園寺の突拍子もない言葉に、気が動転して紡木の頬の空気が一気に抜けていった。
「か、可愛いいって!何ですか!揶揄わないでください!!」
今まで異性に言われたことのない言葉に、紡木は思わず顔を真っ赤にしながら叫んだ。
そんな姿も西園寺にとっては可愛くて仕方なくて、「ごめんごめん。」と言いつつも頬が緩んだままだったので、余計に紡木の怒りを増幅させた。
「もう、先生なんて、嫌い。」
「ええ〜。酷いなあ。」
そう言って悲しげに笑う西園寺を無視して、紡木は無言で作業を続けた。