幼なじみじゃ、いられない。
「何にしようか結構悩んでさ。いきなりアクセとか重いかなとも思ったんだけど、すごくひなに合いそうだと思って……」
「気に入ってもらえたら嬉しい」と続けて、はにかむりっくんに、
「嬉しい!すごく可愛い!」
あたしは思わず大きな声で返事してしまって、周りの目を気にして「あっ」と、口を噤む。
そんなあたしの様子に、フッと笑うりっくん。
「今それ、着けてあげてもいい?」
「えっ、あっ、自分で……」
「いいから座ってて」
スッと立ち上がったりっくんは、ネックレスを手に、あたしの後ろに立った。
そして、首筋にほんの少し冷たいチェーンの感触。
たった数秒ほどの出来事なのに、真後ろのりっくんに少しドキドキして。
「はい、出来た」
「ありがとう……」
着けてもらったばかりのペンダントトップに指で触れ、あたしが呟くような小さな声で言うと、
「誕生日おめでとう」
りっくんは嬉しそうに目を細めた。