幼なじみじゃ、いられない。

「何にしようか結構悩んでさ。いきなりアクセとか重いかなとも思ったんだけど、すごくひなに合いそうだと思って……」


「気に入ってもらえたら嬉しい」と続けて、はにかむりっくんに、


「嬉しい!すごく可愛い!」


あたしは思わず大きな声で返事してしまって、周りの目を気にして「あっ」と、口を噤む。

そんなあたしの様子に、フッと笑うりっくん。


「今それ、着けてあげてもいい?」

「えっ、あっ、自分で……」

「いいから座ってて」


スッと立ち上がったりっくんは、ネックレスを手に、あたしの後ろに立った。

そして、首筋にほんの少し冷たいチェーンの感触。

たった数秒ほどの出来事なのに、真後ろのりっくんに少しドキドキして。


「はい、出来た」

「ありがとう……」


着けてもらったばかりのペンダントトップに指で触れ、あたしが呟くような小さな声で言うと、


「誕生日おめでとう」


りっくんは嬉しそうに目を細めた。
< 48 / 142 >

この作品をシェア

pagetop