幼なじみじゃ、いられない。
それから予定通り、りっくんと映画を観た。
今、ランキング1位になっている、恋愛が絡んだ青春映画。
歌手になる夢を追いかけながら、同級生との恋に悩む主人公。
最終的には夢のために恋人に別れを告げる……という結末が、とても切なくて。
でも、真っ直ぐな主人公はキラキラと輝いて、羨ましいと思った。
だって、あたしは──。
「6時には帰らなきゃいけないんだっけ?」
「あ、うん。晩ご飯は家族で食べに行く約束してて……」
映画の後、また少しショッピングモール内を見て、隣接された公園を散歩しながら、りっくんが聞いてきた。
時刻はもうすぐ5時。
あっという間に、そろそろ帰らないといけない時間。
「今日は楽しかった?」
「うん、すっごく!」
あたしが頷くと、りっくんは「俺も楽しかった」と笑い返してくれて。
今日はりっくんと過ごせて、すごく楽しかったし……幸せだと思った。
左手はりっくんと手を繋いで、右手でそっと首元のネックレスに触れる。
「……りっくんはどうして、あたしのことを好きになってくれたの?」