幼なじみじゃ、いられない。

「え?」

「いや、あのっ、りっくんなら他にもっと可愛い子に告白とかされるのに、どうしてあたしなのかなって思って……」


単純に、ずっと疑問だった。

りっくんがどうしてあたしなんかを好きになったのか。


今日一日りっくんと一緒に居たけれど、チラチラとこっちを見る女の子の視線を度々感じたし、あたしがトイレで離れた時には実際に話しかけられたりもしていた。

ちょっと出掛けただけでも、りっくんがいかにモテるかを痛感するのに、毎日過ごしている学校ではどんなことになっているんだろう。


……想像しただけで、ちょっと怖くなる。


それくらいりっくんなら、選り取り見取りなはずなのに、どうして……。


あたしの質問に、りっくんはキョトンとするけど、すぐに微笑んだ。


「何言ってんの、ひなは充分可愛いよ。でも、好きになった理由は、そうだな……」


少し考え込むりっくんに、聞いておいてドキドキする。

改めて考えられるということは、大した魅力はないのかもと不安になりかけた時だった。
< 50 / 142 >

この作品をシェア

pagetop