敏腕パイロットは契約妻を一途に愛しすぎている
那覇空港の滑走路が見えてきた。
下降を続けているということは、このまま機体を着陸させるのかもしれない。
やがてドンという振動があり車輪が地面に着いた。機体はそのまま前進を続けるが停まる気配がない。もしかして停まれないのだろうか。
またも不安が押し寄せるけれど、滑走路ギリギリでようやく飛行機が動きを停めた。
「降りきった……」
隣のおじさんの安堵するような声が聞こえ、客席からは小さな拍手が沸き起こる。
「皆様ご心配をおかけしました。当機は那覇空港に到着しました。ベルト着用サインが消えるまではシートベルトをお締めになったままお待ちください――」
客室乗務員のアナウンスにようやく私は緊張が解けた。