敏腕パイロットは契約妻を一途に愛しすぎている

「杏ちゃんのそのネックレスとっても可愛いわね」

 夕香さんの視線がふと私の首元に向かった。そこには有名なジュエリーブランドのネックレスが輝いている。

「匡くんからクリスマスと誕生日のプレゼントで貰いました」
「そういえば杏ちゃんはクリスマスと誕生日同じなのよね」
「そのせいで子供の頃からプレゼントをまとめられちゃうんです」

 そうぼやくと夕香さんがくすりと笑った。

 このネックレスをプレゼントされたクリスマスの日は、お昼過ぎに婚姻届を提出してからマリッジリングを見に行って、購入まで済ませてしまった。手元に届くのは二カ月後になるらしい。

 匡くんはエンゲージリングも買うと言っていたけれどそれは必要ないと断った。

 そのあとは匡くんが予約していたレストランで私の誕生日も兼ねたクリスマスディナーを楽しんだ。そのときにプレゼントされたのがこのネックレスで、毎日身に着けるほど私のお気に入りになっている。

 吊り下げられているダイヤモンドの飾りは小振りなので普段使いにもいいし、光に当たるときらっと輝いてきれいだ。

 ここのジュエリーブランドだと軽く十万は超えているだろう。

 私が匡くんにあげたクリスマスプレゼントはいろいろ悩んだけれどお金の余裕がないので、手編みのマフラーで済ませてしまったけれどよかっただろうか……。プレゼントの金額の差がありすぎて申し訳なく思う。
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