八千代くんのものになるまで、15秒
梓希くんに見つめられて、ドキリと心臓が鳴る。
「なら、そういう意味でもいいかなって、少し思った。……思っただけだけど」
「お、思った、だけ?」
「はは、なに、その残念そうな顔」
「っしてないです……!」
クツクツと笑って、はー、と息を吐いた。
なんだか、少し辛そう……?
「急いでするものじゃないし、別に焦ってない」
「し、梓希くん、そろそろ寝たほうが……」
「蓮とはこの先も一緒にいるつもりだし、」
「梓希くんってば」
立ち上がって、梓希くんの肩に触れる。
人の体温ってここまで上がるものなの?ってぐらい、彼の体は熱かった。
「触りたくないって言ったら嘘になるけど」
「梓希くん!ちょ、もういいから!」
軽めの力で梓希くんを押すと、ぺたりと力無く横たわった。