八千代くんのものになるまで、15秒
顔色変えずに何をとんでもないことを言ってるの、梓希くん!
なんて、彼に毛布をかけながら心の中で叫ぶ。
「あ、あの、梓希くんの考えは分かったので……!ゆっくり!ゆっくりでいこうね、うん……」
「……」
その瞬間、腕を引っ張られた。
どこにそんな力があるのっていうぐらいに、強い力で。
ベッドのスプリング音が鳴って、気づけば、私は梓希くんの上に覆いかぶさっていた。
私の下で、梓希くんが妖しく笑う。
風邪のせいか、いつもより2割り増しで色っぽい。
髪が乱れて、普段は見えない額が露わになっていた。
「蓮、」と、掠れた声で名前を呼ばれて、ビクッと大袈裟に反応してしまう。
ばかばか、私の馬鹿。
恥ずかしすぎる。