八千代くんのものになるまで、15秒


「覚悟はしておいて」
「へ……」


覚悟って、一体なんの?
そんなことを考えた時。


「ひゃっ、し、しきくん……!?」


梓希くんの指が、私の太ももをなぞった。



「こーやって、触るから。色んなとこ。
服の下に隠れてるとこ全部。」

「っ、な、」

「蓮が、誰にも触らせたことも見せたことも
ないところ全部。」



心臓が激しく鳴る。
頭の中が真っ白になって、もうこれ以上、
梓希くんに近づくのは危険だって思ったから。

慌てて身を引こうとしたら、
梓希くんがそうはさせまいと身を少し起こした。

頭の後ろに手のひらを添えて、ぐっと顔を近づける。


「ね。覚悟、しといたほうがいーでしょ」


そう言って、梓希くんは私にキスをした。
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