君と恋をするための三か条
薄暗い空間を矢印に従い順番に回る。
麗花は終始目をキラキラさせて、たまに俺を振り返っては、
「すごいねえ。これどうやって作ってるんだろう。水槽が割れたら大惨事だよね。魚も息できないだろうし…私たち、溺れちゃうかなあ。ちょっと怖くない?」
なんて透明のトンネルの構造に興味津々だったり、「この子、新に似てる」なんてマンボウを指さす。
麗花の着眼点と、若干声を潜めて話すのがおかしくて、でも本人は真剣なので笑うのを我慢するのが大変だった。
それにしても、人の顔がマンボウに似てるとは何事か。
複雑な気持ちになる俺に、麗花は楽しそうに笑いながら、
「だってあの子、マンボウ界じゃイケメンなんだって説明書きにあったの。それなら、新も顔は良いんだし、同類だなって。褒めてるのよ、怒らないで」
と。