そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
それからも次々と運ばれてくる料理をためらうことなく口に運んでは、時折「これは何ていう料理?」と執事に尋ねたりもした。
目の前にいる自分などそっちのけで食事を楽しんでいる様子のソフィアに、クラウドは毒気を抜かれたように小さく笑い、肩の力を抜いて食事を始める。
特に会話をすることなく食事を終えると、執事に「クラウド様と少しばかり庭を散歩されてはいかがでしょう」といった提案を受け、ソフィアは了承し席を立つ。
クラウドとソフィアを先頭に庭へ出て、マシューにハンナ、執事が少し距離を置いて続く。
「食べ過ぎてお腹が苦しいわ」
手入れされた花壇を横目で見つつ、ソフィアがお腹を撫でると、斜め前を歩いていたクラウドが肩越しに振り返る。
「食事、口にあったか?」
「えぇ。とっても。最初に食べたお肉と最後に出てきたケーキはまたいつか食べたいわ」
至極真面目な顔で答えたソフィアに、クラウドは疑いの眼差しを向ける。
「……お前、魔族だよな?」
「私、半魔族よ」
「半魔族だろうが魔族は魔族だ。昨日と一昨日顔を合わせたふたりは、武族の食べるものなんて口に合わないって、どれもひと口しか食べなかったのに、お前は変わってるよ」