そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
「そうなの」とソフィアが暗めの声音で続けたところで、応接室の扉が開き、中から四人の女性が列になって出てきた。
前の三人はそれぞれホッとしたような表情を浮かべていて、最後に出てきた焦茶色の髪色の女性だけは少し悔しそうにも見えた。
この人たちは一体と目の前を通り過ぎて行こうとしている彼女たちをソフィアが眺めていると、薄茶色の髪色の女性とほんの数秒目が合った。
見た目から察して、薄茶色の髪の女性は自分と同じくらいの年齢だ。
その前を行く女性たちの中には親世代であるゼノンの年齢に近い者も見受けられ、年齢層の幅の広さに彼女たちは何者なのだろうとソフィアは不思議になり首を傾げる。
「見かけたことがない女性ばかりだったけれど、さっきの方々は?」
「ケットジアからやって来られたゼノン様の妃候補でございます」
それを聞いて、ソフィアは「えっ」と声を発し、改めて彼女たちの後ろ姿に目を向けた。
ソフィアとクラウドの婚約が決まった頃から、今度は武族側から国王であるゼノンの元へ妃候補が会いに来始めていることは聞いていた。
しかし、こうして実際にその様子を目にしたのは初めてだ。